本文記事―99年11月

 


 
区移管に伴い、「東京23区推奨袋」へ表示変更

【11月16日=小塩】このほど東京都から各推奨袋製造・販売業者に向けて、清掃事業の区移管に伴う推奨袋制度の変更に関する案内文書が発表されました。来年4月1日(2000年)から現行の「東京都推奨」という表示が「東京23区推奨」に変更されるというものです。

来年4月に23区全ての特別区が共同で連絡調整事務を行う「清掃協議会」が新しく設立されます。認定に関係した窓口は、現在の清掃局作業部作業課計画係からこの清掃協議会に移管されることになります。本来は各区が承認事務を行うため、各区で独自に行っていくことになるところを、「混乱のない移管」を念頭に、申請者の事務負担回避のため、共同窓口を設置するものです。

基本的には「東京都で行っている事業をそのまま受け継ぐ形」をとることから、現在東京都が発行している認定書が有効なものとなり、特別区は改めて認定書を発行することをしません。また来年4月以降でも、「既に製造した都推奨袋については販売及び使用できる」としています。このようなことから、基本的には既存業者の事務負担を配慮した措置であるということが言えるでしょう。

とはいえ、メーカー側では現行対応商品について改版する必要が出てきます。当然のことながら、改版は本体だけでなく外袋やダンボール箱にも及びますから、アバウトに見積って一社あたり100万円程度(10アイテム前後と想定)、業界全体としては数千万円から億単位の費用負担が発生してくることになります。参入各社にとっては、頭の痛いはなしであることに違いありません。


日野市が有料化検討、方式、材質どうなるか

【11月30日=金子】日野市クリーンセンターを訪問し、ごみ袋に関する方向性を聞いた。日野市では有料化することがほぼ決定しており、施行は2000年10月からの予定。同時に現行のダストボックスは廃止される。

日野市では青梅市と同様の有料袋制度を考えているが、シール制も検討材料に上っているという。「製造メーカー−卸−小売り」の自由なルートが継続できることがわれわれとして希望するところであり、その点からシール制を訴える。それに対し市としては「あらゆることを検討し、今の日野市のゴミ問題を早急に、住民の理解を得る形で進めていかなくてはならない」という考え。

指定袋になれば、随意契約にできる金額ではないということで入札となりそうである。おおまか10L〜45Lを考えているようだが、材質面などの仕様はこれからの話のようである。もし指定袋にするならば、資源を節約し住民への負担を減らす形の「薄くて強い」材質か、あるいは住民の理解が得られる「再生原料を使用した」材質を考ていただきたい、とお願いする。

また、ダイオキシン抑制の類の商品について反証資料を提供するが、市民から「指定袋にするのに環境のことを考えないのか?」という意見が出ることも予想されので、そういうものについても検討することになるという。

2000年3月の議会において、最終方向を固めていくような流れとなるようである。この先は、指定袋も見据えた上で正しい情報を提供し、業界人のだれが見ても妥当と思われるような製品のあり方を提案するようにしていきたい。



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