本文記事―98年5月

 


 

青梅市が有料指定袋制を準備中、進行状況の確認とる

公平で機能的な体制、整えられるか?

【5月21日=馬場】青梅市は今年10月から指定袋による有料化を行う予定です。前回3月6日に訪問し、有料袋制には配荷面でとかく問題が残る点を指摘しましたが、先方からは「決定事項ですから」と一蹴された経緯があります。

実施されるとなれば、製造手配および各店舗への配送体制のなりゆきに関心が集まります。果たして公平で機能的な体制が組めるのでしょうか?

あれからもう2ヵ月以上が過ぎてしまい、気になっていました。そこで、その後の進行状況をさぐるべく、前回応対してくれた古屋係長に電話をしてみました。

2、3度かけても、古屋氏は「会議中」とか「接客中」とかで通じず、結局他の女性が代わりに話してくれました。

袋の業者は、製造についても配送についてもまだ決まっておらず、入札等の説明会も行われていないようです。ただし、小売店への説明会はすでに終えています。予定としては、来週中位には指名業者へ説明会の連絡をし、見積合わせ(もしくは入札)を行うようです。

焦点となる“業者の選定”はこれからなのです。選定はまず、青梅市に登録している業者の中から契約課による実績やランク、取扱い品目に応じて数社が選ばれ、指名されます。そしてその数社に対して見積依頼(もしくは入札)を行い、決めるようです。

当面、プロセスを見守っていきたいと思います。

 


 
熱海市、来年1月に指定袋導入へ

ごみ減量対策室長に考え方、事情など聞く−−

【5月12日=馬場】熱海市役所を訪問し、市民部環境課ごみ減量対策係長の千葉氏に話を聞いてきました。

結論から言いますと、熱海市の指定袋導入はほぼ決定しており、指定袋制撤回や仕様規格変更等の検討余地はありませんでした。導入方法や仕様規格も細かく決まっていて、“あとは実施を待つのみ”といった感じの千葉氏の話でした。

当初予定していた98年10月実施が99年1月に延びたことに伴い、メーカー等への説明会も5月13日から6月に変更になったようです。

以下、指定袋導入の具体的事項です。

指定袋導入の目的 熱海市は県境(隣りの湯河原市は神奈川県)という土地柄なので、県外ごみの流入を防がなければならない、との理由です。そうなると必然的に、「熱海市指定」の印刷が不可欠になるということです。もちろん、分別徹底や収集作業員の怪我防止の目的もあるそうですが。

(手数料、処理コスト上乗せの)有料化ではない 「“有料化”をどうとるかにもよりますが……」(つまり、今までレジ袋や紙袋、ダンボール箱でごみを排出していた人達にとってみれば、わざわざごみ袋を“買う”ことは“有料化”に等しいという意味で)という前提をつけた上で、自由価格販売だと言ってました。

レジ袋の使用は禁止 最終的に排出されるごみ袋は指定袋なければならないのですが、生ごみやプライバシーに関わるごみ等で指定袋内での使用であれば、支障はないようです。

レジ袋タイプにした理由 毎年、年末年始用に各世帯に5枚ずつレジ袋タイプのごみ袋(30Lサイズ)を無料配布しており、その形状(しばり易さ)が住民に定着していることから採用したものです。

事業系ごみも指定袋使用の対象 現在、事業系ごみは、a)直接搬入 b)民間業者 c)市当局と3つの方法で収集されています。その中でもc)市当局による収集が5割以上を占めているため、それを民間業者に移行(事業者が民間業者と契約)してもらうのが狙いだと言ってました。そこで、指定袋の最大サイズをあえて45Lとし、なるべく事業者の手間(小分け)を取らせるというわけです。

指定袋は承認申請方式 指定袋を製造する意思があるメーカーであれば、誰でも申請ができます。それに対して市当局側が承認する方法です。「引っ張り強度検査の結果を添付する事など無意味です」との忠告も聞き入れないで、申請者に提出させるようです。

自由販売、価格設定無し 「販売先、価格等は決めず、自由な販売をしてもらいます」との有り難い(?)お言葉でした。(だったら、指定袋も無しで自由なごみ袋でいいんじゃない?)

炭カルは混入しない 「指定ごみ袋の是非を考えませんか?」のパンフレットには目を通しているらしく、炭カル=無意味という図式は頭にあるようです。また、現在“炭カル混入指定袋”を導入している三島市の職員から「止めた方がいいよ」との忠告もあって、“炭カル混入”は考えてないそうです。

(どうやら、三島市の職員はニュースステーションから「炭カル混入の意味について」取材を受け、何も答えられずタジタジだったらしいです)

【仕様規格】

20L HDPE(ナチュラル) 600mm×340/500mm×0.020mm レジ袋タイプ
30L HDPE(ナチュラル) 740mm×340/500mm×0.025mm レジ袋タイプ
45L HDPE(ナチュラル) 800mm×650mm×0.030mm 平袋又はレジ袋タイプ

“半透明”についての基準が曖昧なためか、「雑色再生原料入り」のサンプルを依頼されました。

 


 
北九州市の入札結果報告

大幅に最安値更新か? 1回限りで終了

【5月12日=勝田】入札結果です。市の予定価格を大きく下回ったため、入札は1回限り、ホクシュウ産業(正式社名文字は解りません)が落札です。

 入札数量
 (大) 650x800x0.025 HD 印刷有り 4,500,000枚
 (小) 500x700x0.025 HD 印刷有り 1,000,000枚

1

ホクシュウ産業

\38,450,000

2

日本サニパック

\39,250,000

3

毎日総合商事

\44,100,000

4

北九ポリオレ

\46,320,000

5

小倉ビニール

\46,468,500

6

日進化学

 \46,750,000

7

益山商工

\49,825,000

7

寒川商事

\49,825,000

7

大倉工業

\49,825,000

10

カワイパックス

\49,880,000

11

ヒカリヤ

\49,890,000

12

ネクスタ

\49,920,000

13

サンダイコー

\49,930,000

14

川添石油

\49,945,000

15

池本興業

\50,003,000

16

渡邊産業

\50,007,000

17

モロフジ

\50,010,000

17

白光

\50,010,000

17

○○

\50,010,000

20

○○○

\50,070,000

 ※ 社名は正確でない。一部不明のものあり。

落札予定金額を市側では4000万円強に設定していたのではないでしょうか。

次回(6月9日)の入札結果報告へ

 


 
北九州市で今年4回目の入札説明会

参加業者は過去最高の20社

【5月1日=勝田】北九州市役所第2入札室で入札説明会が開かれました。入室すると競争入札参加資格の確認通知書と入札書5枚が渡されました。指定袋の入札は今回で4回目、参加業者は過去最高の20社です。入札説明書に則って説明がなされ、特別なことはありませんでした。

気になっていた随意契約、入札方法についてです。入札は競争入札制、競争する業者がある限り続けられます。ギブアップが続き最後の1社になるまで札入れは続きます。故に入札書が5枚もあるのです。最後の1社の価格が希望落札価格を下回れば、見事落札業者決定。

数社が残り、全ての業者が揃ってギブアップした時点で一番安い価格を提示した業者の価格が希望落札金額に達していない時、その業者と直接商談を行い見積書を提出させます。ここで調整を行い、落札希望価格に近づけた価格による契約が随意契約です。(だったら希望落札金額を提示しろ!)

市が希望落札金額を考えている以上、その金額の下方はあっても、上回ることはない。入札価格の上昇は考えられないと言うことです。

 

 




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