本文記事【詳細】―97年9月27日

 


名古屋市、議会で透明袋の検討開始を表明

中日新聞9月27日朝刊20面より一部抜粋

 

ごみ減量、草の根から /来月からPR作戦
『透明袋』採用に前向き/市議会本会議

 

 名古屋市議会は26日、本会鵡で議案外質問を続行し、(中略)このうち四氏がごみ問題を取り上げ、市側は今秋、大々的な市民向けのキャンペーンを展開することや,透明ごみ袋の採用を検討することなどを明らかにした。(中略)

 さながら「ごみシンポジウム」のようだった。26日の本会議。4人の議員が、ごみ減量の独自案を市に提案するなどして、実現を迫った。

 岡本氏は「市民に理解得る努力が不足している。収集車に拡声器を取り付けて減量を訴えたりしたろどうか」。これに対し、市側は10月から3カ月間、広報なごややテレビ、地下鉄広告などを使い「ごみダイエット作戦」を展開することを明らかにした。

 富田氏は「まず市役所から始めるべきでは」と、食堂で使い捨て容器を使わないことや、市役所などがある三の丸の官庁街ををゴミ施策のモデル地区にすることなどを提案した。

 市側は「使い捨て容器は使わないよう食堂に要請する」「三の丸にある官庁との連絡会を実現したい」と、どちらにも前向きな姿勢を示した。また富田氏は「一般ごみ」「分別ごみ」などの名称も「例えばプラスチックがどこに入るかが分かりにくい」と指摘。市側は「可燃ごみ、不燃ごみなど、分かりやすい名称を考える」とした。

 古瀬氏はダイオキシン対策の側面から「透明のごみ袋を採用したら」と提案。市側は「市民の理解を得ながら、検討していきたい」とした。

 市側は富田氏の「十三年度を予定している瓶、缶の分別回収を前倒しできないか」との質問には「施設整備に時間がかかる」と難色を示したものの、他の提案には、ほぽ前向きな姿勢見せた格好で、ごみ問題への危機感をうかがわせた。

 梅原氏の「他市町村では横ばいか減少なのに、名古屋ではごみが増えるのは,減量を怠っていたから」の指摘にも松原市長が「減量は十分な状態ではなく、今後いっそう取り組む」と素直に認めた。

 

 

 



ごみ袋ニュース