先日視察に訪れた都市では、町中の集積所が指定袋で統一されていて綺麗だった。 うちもそろそろ考えてみてはどうかね?
はい。 じつは今回、黒袋の排出禁止に合わせ、指定袋の導入も検討していたところです。 市のマークや排出時の注意事項などを袋一枚一枚に印刷し、市内小売店で販売してもらうという方法を考えています。
やれやれ、またここでも指定袋ですか。指定袋になると、われわれメーカーの管理アイテムが増え、工場や倉庫の運営が非効率になります。 できることならやめていただきたいのですが…。
別に嫌だというのなら無理に扱ってもらわなくても結構です。私たちは役所と取引のある地場の業者へお願いしますから。
私たち広域で店を構える者からしても、店舗の立地場所によって置く品物が変わるというのは困るんです。 できれば、どの自治体でも共通して売れるものを指導してください。
販売店も市内には沢山ありますから、一部の店が扱いを控えたとしても別に支障ありません。
お客さまの要望もありますから、こちらの身勝手でごみ袋を置かないというわけには行きません。透明・半透明のものは市販品でも用意できるのですが、それではなぜいけないのでしょうか?
行政が指導するからには、品質の保持にも目を配らなくてはなりません。
品質を保障するために市の認定が必要なのです。
品質 と仰いますが、現状出回っている製品では何か不都合があるでしょうか? われわれは コストと使用条件を勘案してサイズや強度などを決定している のですが。
大手企業のものは大丈夫と思いますが、中にはまれに粗悪な品も見受けられます。 行政は民間と違って、ただ闇雲に安ければいいというわけには行かないのです。万一住民から不平が上がったりしたら大変ですからね。
お客さまに不満を持たれたくないのは小売店だって同じです。 私たちとしても質の悪いものは極力仕入れないようにしていますし、もし実際に不良品が出てしまったら、その品は、即刻売り場から撤去します。
ですから行政が品質のことまで心配しなくても大丈夫だと思いますよ。
世の中の業者すべてがそうした心がけでいてくれれば問題はないのですがね。
品質もそうですし、透明度についても、大抵の業者はレベルを誠実に保とうと努力しています。 できれば疑いを持たれる前に、実際に自由販売方式でもってうまくいっている都市の実情に目を向けていただきたいですね。
次へすすむ