「指定ごみ袋を考える会」からのひとこと
5.
ごみ問題解決のためにごみ袋が出来ることとは?
人々の口からはごみ袋指定化の目的が「ごみ問題解決のため」であるとか「ごみ減量化のため」であると語られています。この、指定袋がごみ問題解決に貢献するプロセス、あるいはごみ減量化に貢献するプロセスというのを、私たちは一体どのようにイメージしたらよいのでしょう?
おそらくこの点こそが、指定袋制度に対する認識ギャップを生んでいる最大のポイントであると思われます。袋一枚一枚への印刷に「意識啓発」の効用を見出す人々がいる一方で、片やそれを無駄を招くナンセンスな行為だと一刀両断する人々もいる。
私たちとしては、この「意識啓発」という言葉に対しては、どうしても過敏にならざるをえません。果たして指定袋が「意思啓発」に及ぼす影響というのは、どの程度あるものなのでしょうか?
それは最終的に「ごみ減量化」という成果にどのくらい直結するものなのでしょうか?
また、そうした役回りをごみ袋に求めることが世の中の諸事情全体のバランスからみて正当なのでしょうか?
私たち業界人は、世の中においてごみ袋がどうあるべきかを考えるとき、常にそこで立ち止まってしまいます。
|