会合議事録ボーダー


第9回


日時:`96年10月9日(金) 15:00〜17:30
於:サニパック地下会議室


参加:(順不同)

株式会社ケミカルジャパン
関西化成株式会社
智工業株式会社
ニッコー株式会社
三井東圧プラテック株式会社
株式会社クリーン・アシスト
ニッカ工業株式会社
日本サニパック株式会社

武田代表取締役
天野取締役営業統括部長
北島企画部長
松澤営業部長
高口営業一部長
棚橋代表取締役
小圷代表取締役副社長
大木本部長、大野部長、小塩、馬場

 

 

パンフレット費用の問題

武田 すでに事務局から連絡を受けてると思いますが、パンフレット費用についてはすでに各社へ打診をしておりまして、今つめているところです。制作のほうは進めています。今月末にはできあがると思います。費用はつめているところですが、どうしても足りない場合はサニパックさんのほうで立て替えをしてくださるそうです。パンフレット費用は通常会費でも2、3年分で償却できますので。そうでもしないと話が前に進みませんから。それでは請求書をお渡ししますのでよろしくお願いします。

 

プラテックさんが脱会

武田 プラテックさんですが、「指定袋の生産体制ができたので九州地区で積極的に指定袋を穫りに行きたい。だから会をやめさせてほしい。今までの会費は返してもらわなくてかまわない」と連絡がありました。非常に残念ですけど、プラテックさんの営業戦略もあるでしょうし。九州地区での売上が多いので指定袋を反対してたらやっていけないのでしょうね。社長と話したんですが、「指定袋反対!」とは表立って言えないらしいのです。

―― 名前だけ出さないで会員になっていただく、という方法もありますけどね。

―― コンタクトはずっととっていけますし、会の趣旨もわかってもらえてますからね。

―― また機会があったら、というかたちですね。

―― 今後はプラテックさんに対し情報提供は続けますか? プラテックさんが「表にみえるかたちでは自治体と対立したくないけれども、考える会には共感する」というのであれば、送り続けることはできますよね。

―― 送る必要はないと思います。

―― 一応ケジメをつけましょうか。

―― きれいごとばかり言っててもしょうがないですから。

―― 九州地区は事協が組合ぐるみの対応でやってますから、プラテックさんが生産体制を整えて参入しても、実際は難しいのではないでしょうか?

 

福岡市への陳情

―― 先月、福岡市役所に私と小塩君とサニパックさんの九州営業所の方、三井東圧プラテックさんの九州の方の4名で陳情に行ってきました。結果的にいうと、”変更してもらう“ということはなかったです。細かい点についてはもう一度我々の意向を判断材料にしてくれるということでした。問題だったのは、どうも相反するグループがあるということです。指定袋を勧めるような業者がです。市役所の担当者は「指定袋を勧める団体がいるかと思えば、反対する団体もいたりして、業界がわからない」と言ってました。そのへんはもちろん説明してきましたけども。では小塩君、補足説明してくれるかな。

―― 陳情には若い担当者とその上司、ふたりが対応してくれました。こちらの趣旨は伝わっています。ただ、その場では市側の考えをほぼ一方的に説明されました。1時間ぐらい話しましたが、内容的には平行線でした。陳情内容の「2)入札制にはしない」と「3)猶予期間を設ける」は問題ないのですが、「1)印刷を入れないでほしい」については先方はどうしても譲りませんでした。アイテムに関してはまだ未決定のようでしたので、なるべく少ないアイテムでとお願いしました。来年秋の議会にかけられるそうです。その前に来月に行われる審議会でごみ袋の話がされることになっています。

―― 実情としては、先方の言い分にわからなくない部分もあります。福岡市のまわりの市町村はほとんどが指定袋で、そこの住民が福岡市内にごみを捨てに来ているそうです。

―― やるとなると市販なんですか?

―― そうですね。登録制を考えているようです。

―― そうすると、近隣の住民が福岡市の指定袋を買って出せば同じことでしょう?

―― でも今より袋の値段は高くなるんじゃないですか?

―― 反対に東京都みたいに下落する可能性もありますね。

―― いずれにしろ問題をかかえたまま審議会に話がいってしまうわけです。推進派のグループはかなり積極的らしいです。

―― 自治体の人は、我々が指定袋に反対だというと、指定袋をつくってくれないんじゃないかと心配するみたいです。ですが、そんなことはないですよね。大都市が認定制で指定袋を始めれば、たとえイヤでも対応せざるを得ないわけです。とにかく先方は「指定袋をつくってくれるメーカーがいる以上、福岡市は指定袋を導入するよ」っていう感じなんです。1社もつくらなければ話は別なんでしょうけど。

―― 審議会が終わればもう少し具体的になると思いますので、そしたらまた話を聞きにいきたいと思います。

 

高崎市から問い合わせ

―― 大分市でもそういう話があります。やっぱりどんどんアイテムが増えていくのは問題がありますね。高崎市でも指定袋の話があります。高崎市へは小売業の署名をもらって陳情することを考えています。迫力があると思いますので、実験も兼ねてやってみたいと思います。皆さん協力して下さい。

―― 高崎市でそういう話があるんですか?

―― では電話があった時の話を小塩君のほうから。

小塩 このあいだ高崎市役所から問い合わせがありました。「全国の指定袋一覧表、特に有料化を実施している自治体の資料があったら送ってほしい」ということでした。よく聞いてみると有料化を検討しているみたいです。内部で検討が始まったばかりのようですけど。反対の意思表示をするなら今しかないですね。多分、市は有料袋といことで自動的に入札する形を考えていると思います。

―― 前橋市は何かなかったっけ?

―― 前橋市は透明・半透明袋なら大丈夫です。

―― 伊勢崎市だっけ? 炭カルは。あの近辺は指定袋が多いですよね。

 

埼玉県で「ごみ袋サミット」

―― とにかく高崎市の件は早い段階で動いてみたいですね。逆に効果が出てきたところもあります。埼玉県だっけ? これも小塩君のほうから。

小塩  先月、埼玉県の九市で市長それにごみの担当者が集まって「ごみ袋サミット」なるものが開かれたそうです。九市共同歩調で、指定袋ではなく、印刷なしの透明・半透明袋で定着させることでいこう、という方針が確認されたそうです。資料は手に入ることになっておりますので。

―― 私の住まいは該当市なんですが、市から青の半透明はダメだといわれました。白の半透明でないとダメだと。

―― 東京都は黒の袋でも持っていきますよね。

―― 収集する段階では作業員の判断ですからね。

 

東京都事業系有料化の状況

―― 東京都事業系はどうなっているんでしょうか?

―― 10月1日から試行で、12月1日から本試行です。うちのお客さんからは何も情報が入ってないですね。

―― 宣伝はやってますね。

―― 清掃局の人が1軒1軒やってきて、試行用シールを配って指導しているみたいです。

―― メーカーには、あらたに袋本体にリットル数の表示をしてほしいという要請があったと聞いてます。

―― あれはユーザーからの要望でなく、都の意思ですよ。90Lの袋に70Lのシールが貼られないようにするためですよ。

―― 実際、回収する人が何Lか区別がつくのか疑問でした。最近、お客さんからも「この袋は何Lなんだ?」っていう問い合わせが多いです。

―― みなさん、リットル表示の改版はしましたか?

―― うちは袋1枚1枚にリットル表示をするよう進めてます。

―― うちは放っておいてますけど。

―― うちも新規でつくる分から対応していってます。

―― 表示してくださいっていう書類がきましたよね?

―― うちにはきませんでしたけど。皆さんどうですか? 

―― うちにはきてません。

―― 袋のどこの場所にどう入れろ、ということはないんですね。

―― 強制ではなく「協力」ですからね。

―― もともとリットルの定義があいまいで基準なんかありませんからね。

―― 普通はペールに合わせてますからね。いずれにしても、我々としてはなんとしても東京都のシール方式が成功してもらわないと困りますね。

―― しかし、大都市でプリペイド袋を実施したら相当混乱をおこすでしょうね。

―― 東京都もかなり宣伝してますからね。コマーシャルも流すみたいですし。

―― そういう意味では、我々は率先して協力していかないといけませんね。

―― うちのお客の問屋さんでシールを扱うところは多いですね。サービスの一環でやるのだと思うんですけど。

―― マージンは3%ぐらいなんでしょう?

―― お店が3%なんでしょう? 問屋の取り分なんて全然ないわけでしょう。

―― 一般家庭ごみを対象とした有料化は、せいぜい袋1枚30円とか60円でやってますから、袋方式がシール方式でも代替えがきくと思うんですよ。ところが今度の東京都事業系ごみ有料化の場合は、一般家庭ごみは無料で事業系ごみは1袋243円のシールを貼るわけでしょう。そりゃあシールでも袋でも、どっちみち失敗すると思います。たしかにシール制が成功するに越したことはないですけどね。客観的にみればやっぱりうまくいきませんよね。

―― それじゃあ「代替え案は?」ってことになっちゃうよね。

―― 大都市には必ずついてまわる問題ですからね。土台ごみ容器云々っていう話ではないと思うんです。

―― とにかく我々としては活動を続けていくしかないでしょう。

 

小売店への署名のお願い

―― 先ほどの高崎市の件は全員ご協力願います。

―― 実際に店から署名をもらうのは難しいのではないかと思うんです。チェーン店の名前は本部バイヤーを通してからなので簡単に使用できないと思います。出店の認可とかもらう都合で、役所に対して強気にはなれないでしょう。店長ぐらいですと署名はもらえないのではないでしょうかね。逆に一般小売店のほうがもらいやすいと思います。

―― 実際、小売店は困ってますからね。担当者の人もこぼしてます。

―― 本社のバイヤーあたりに交渉しないと。

―― 断られるかもしれませんが、活動する価値はあると思います。

―― 個人名で署名してもらうのはどうでしょう?

―― でもきっと店長は本部に意見を聞くだろうなあ。

―― 地元小売店、商店街なんかはイケるでしょう。

―― でもチェーン店のほうがネームバリューはあるしね。

―― 役所の脅威は地元商店かもしれないですから。

―― 商工会議所なんかは地元企業を守るためにあるようなものだから、期待できないかなあ。

―― 正論でいえば、ごみ袋のことで反対したからっていって、他の許認可で仕返しされるというのはおかしなことですよ。江戸の仇を長崎でとられる、ということでしょ。

―― 日本チェーンストア協会のお墨付きをもらうような展開を考えたほうがいいと思いますよ。チェーンストア協会は賛同しているんだっていうふうに、上からおさえるんですよ。

―― いずれにしてもパンフレットができた段階でチェーンストア協会には行ってみましょう。

 

会員の追加勧誘

―― あとは、やっぱり日本技研さんが出てくるか、ですね。

―― 日本技研さんがこの会に入れば状況も変わってくるでしょうね。

―― POFに加盟しているメーカーへのアクションはどうします? 会の基盤が固まったら声をかけていこう、というのが当初の話でしたが。

―― そういえばきのう、POFの連中が集まってましたね。

―― ごみ袋の分科会で11社っていってましたね。

―― 先月も集まってますね。

 

パンフレット数確認

―― パンフレットの各社保管の数を申告してもらいたいんです。今出ている案は、8,000部を制作して、4,000部は自治体に送って、残り4,000部は各社で振り分ける形になってます。

―― どれぐらい必要ですか? 頭割りでいくと1社あたり200〜300部の割り当てになりますね。

―― 各社200部ぐらい持ってもらって、あとは事務局で保管するっていうのが今のところの案です。

―― いいんじゃないですかね。

―― とにかく早めてほしいです。

 

ごみ袋に付加価値?

―― みなさん、自治体ごとの指定状況一覧の要望があると思うんですが。

―― 最新の指定袋一覧表みたいなやつですよね。

―― 大倉工業の活性フェロキサイドですが、自治体に売り込んで歩いてますね。すでに五カ所決まってます。効果なしの証明ができるよう今動いています。

―― 自治体はそういうのやりたがりますからね。そこにつけいってますね。

―― もともと焼却に袋自体の影響なんて少ないんです。袋による制御は不可能ですよ。私も化学屋ですから分かります。

―― 抗菌ごみ袋なんかはどうなんですか?

―― 袋に菌がなくたって、中身のほうがごみなんだから菌ばっかりですよ。意味ありません。

―― ひと頃流行った脱臭タイプにも言えることですよね。

―― 会費の振り込み期限は? 月末ぐらいでいいですか?

―― パンフレット費用の支払いが11月になると思いますので。

―― では、今月中でお願いします。

―― 次回会合の日取りですが。

―― 12月はもう無理だと思いますので、次を年内最後にしたらいいと思います。

―― いいんじゃないですかね。

―― 11月8日でよろしいでしょうか? 金曜日です。では、その日にみなさん、お願いします。

 


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