第8回 日時:`96年9月6日(金) 15:00〜17:30 於:サニパック地下会議室
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議事録の編集方針について 編集担当者から確認しておきたいことがあります。 実はこのたび、第8回会合のなかで次のようなやりとりがありました。 ―― 話は全然とびますが、議事録の内容の公表は広報として問題があると思います。検討してほしいんですが。 ―― ホンネとタテマエがありますからね。 ―― やめた方がいいと思うんです。ホンネを公表するのは考えてもらいたいですね。公の議事録ですから。 ―― 他社の情報もありますからね。 ―― 趣旨に賛同している方々が参加しているんですから、個人名はいらないと思うんですよね。 ―― 頭文字だけでもいいと思いますよ。 ―― それでは次回から名前は出さないことにしていきたいと思います。
今回以降、発言はすべて個人名を伏せる形でいきます 事務局としては、その場の雰囲気から上記要望が全体のコンセンサスであることを感じとりました。そこで今回から議事録は、発言にはあえて記名をつけないことにしていきます。 当初を振り返れば、会合における”場“の正確な再現を心がけていけば、きっとこちらの本当の心持ちが伝わり、遠くで見守ってくれていている人々からも共感が得られやすくなるであろう…という意図から始めた編集作業でした。 しかし、ここへきて議事録もはや8回を数え、編集にあたる者としてもそろそろ曲がり角にきているのかなという気がしなくもありません。今後は記名により迫力を追求する姿勢をいったん棚上げし、参加者によるホンネの声を一層引き出すことで別の意味でのダイナミズムを追求していきたいと考えます。 『業界発ごみ袋通信』を従来から支持していただいている方々からご理解をいただければ幸いです。 【小塩】
福岡市訪問の様子 ―― 先日、福岡市役所(環境局管理部計画課)に行ってきました。内容は皆さんにファクスしている通りです。応対してくれた若い担当者とは波長が合い、我々の話にも理解を示してくれましたが、上司、審議会の方々の頭がどうやら固いようです。このまま放っておけば指定袋になってしまうでしょう。その若い担当者には、これから我々が当局に対し正式な陳情書を提出したり、議員に直訴する考えのあることを話したんですが、意に反しそのことにも反応は好意的でした。「行政は政治家には弱いですから、やってみたらいいと思います」なんて言うんです。帰りには議会事務局に寄り、「考える会」の存在を議員に直接アピールするために議員名簿をもらってきました。あとで陳情書の検討をしたいと思います。
パンフ費用なるべく抑えたい ―― 2度目の参加です。パンフレットの費用負担に難を示す会員が数社あることなどは、ちょうど社内で検討していたところでした。趣旨には問題はありません。ただし、もっとお金をかけない方法はないのでしょうか? 会費の範囲内程度でできればと思います。 ―― お盆休みもあって前回会合から時間が空いてしまったので、久々という気がします。パンフレットの予算について、社長に見せたら「なかなかすごいな」といわれました。社長を説得しています。 ―― パンフレットの金額は結構イッてる気がします。でも出来としては良いと思います。全国で相変わらず指定袋が進んでいますね。我々の活動開始がちょっと遅い感じもします。予算について「これぐらいは仕方ない」という話は社内でしています。部数が多すぎるのではないかと思います。もう少し金額的に抑えられたらいいのかなという気がします。町ごとに違う指定袋、どうにかならないですかね? 人口が少ない市町村が多いですし、8000部も刷ってどうかな?という気がしています。
横浜市事業系は入札制 ―― 横浜市事業系の件を報告します。今まで何度か業務課とは折衝を重ねてきましたが、ついに動き始めました。8月27日に入札がありました。内容は、45Lが312万枚、70Lが78万枚、20Lが156万枚、合計約110トンの調達になります。横浜市に登録している市内業者を70Lと20Lの組み合わせのグループと45L単独のグループに分け、それぞれ5、6社を集めて入札を行った模様です。どこがいくらで落札した、という情報までは今のところ入ってきてません。来年1月1日から区役所内売店や清掃事業所で販売するつもりのようです。当社の代理店も登録業者だったので製造の依頼がありました。納期は10月31日です。今その調整をしているところです。 ―― 全部半透明ですか? ―― そうです。HDPEのナチュラルです。仕様書はあとでまわします。これまで我々はいろいろと陳情してきましたが、とうとう決定してしまったようです。落札金額等の詳細についてはこの次までにはわかると思いますので、またお知らせします。
新たなメンバー勧誘したら ―― 先日、エフ・ピー・シーさんに会ったので、この会のことを説明をしました。先方には割といい感触で受けとめていただいている様子です。皆さんの意向もあると思いますので、検討して勧誘を決めたいと思います。
初参加メンバーからコメント ―― 当時東京都で炭カルの話が出たときは「まさか」と思いました。さっそく炭カル反対の運動を起こしました。この会への参加については、以前から武田さんより話がありました。当社はごみ袋はあまりやってないですし、原料販売がメインなので今日まで様子を見ていました。当社が参加することで何かのお役に立てればと思います。よろしくお願いします。
欠席メンバーからの連絡 ―― アルファさんは「会費はいいが、パンフレットの制作費に関してはちょっと……」とのことです。ニッカ工業さんが参加の表明をしてくださいました。パンフレット制作費のほうも一応納得してもらってます。今日は都合がつかず欠席で、次回からお見えになるようです。
一社から脱会の申し出 ―― 脱会の理由は、第一に当社が販売しているごみ袋は許可業者が収集する部分で、自治体が収集するものではないからです。販売地域も首都圏中心です。趣旨に合わないということになります。第二の理由は、指定袋を実施する際、どこの部署が担当なのかわからないのに郵便で送るだけで伝わるのか疑わしいからです。過去に当社でアンケートを実施したことがありますが、0.4%の回収率しかありませんでした。効果があるとは思えないのです。制作費の問題でもないんです。こちらとしては名前は削除してもらってかまわないです。今後も小売店に販売する気はないので、みなさんとは立場が違うことになります。 ―― 送り先についてですが、過去にSJCゴミ収集システム研究室としてダイレクトメールを5回送ってます。その際はもちろん部署等には配慮しています。『廃棄物年鑑』という資料本もありますので、正確な担当部課名はこちらでも押さえてます。さらに細かく「排出指導御担当様」という宛名まで書いて送りましたので、かなりの確率で担当者に読まれていると思っています。そうですね、だいたい手応えとして7割ぐらいでしょうか。 ―― 指定袋に関して業務用はあまり関係ないとおっしゃってますが、いま有料化の一番の対象は事業系ごみなんです。 ―― 我々が商売しているのは「民」対「民」契約のもので、自治体が収集するものではありません。 ―― それでも影響はあると思いますが……。 ―― あっても非常にわずかでしょう。費用対効果で考えて、効果なしと判断しました。もともとは業界団体をつくるということで参加しました。指定袋については正直いって無関心です。影響もないと思います。ただ「ごみ減量はどうあるべきか」ということについては、ごみ袋をつくっている以上真剣に考えるべきことだと思います。 ―― 何らかの影響はあるでしょう? ―― あったとしても商売形態を変えていけばいいことですから。
パンフレット制作費について ―― 制作費の問題は、会社の事情、地域の問題があると思います。基本的に「もっと安くならないか?」とか「具体的な金額はどうなのか?」ということもあります。 ―― 会費の枠内でできればベターということです。 ―― 年会費は入会の時点でみなさん了承されています。そして今のところパンフレット作成以外に出費の予定はありません。仮に3年間何もせずじっとしていれば、必要な制作費は正規の会費だけで十分プールできることになります。しかし、それまで待っていては遅いというのが現時点でのジレンマです。そこで何らかの工夫をして「前倒し」「先払い」という考えでいってはどうでしょうか? 要は経理上の操作の問題という気がしています。 ―― 発送件数とか細かい部分を見直すことも必要だと思いますが。 ―― 私の場合、個人的には負担金額が多いとか少ないとかいうことはありません。当然必要なものですし。かといって1社が突出して負担するというわけにはいかないと思うんです。やはり均等割りが望ましいと思います。お金の問題はつらいですね。 ―― できるだけ金額を抑えるかたちで。 ―― 難しい問題ですね。 ―― 私としては、特別反対という意見はないです。「考える会」発足当時のポリシーですし。みなさん、各企業の立場とこの会をゴッチャに考えてしまっている気がします。今の状態で最大限の運動をするべきです。費用については最小で、最大の効果を模索するべきです。もちろん、各企業の立場も配慮しなければなりませんが、ここまで来たのだからスタートさせるべきだと思います。 ―― 各社均一の負担にするのか、各社まちまちの金額でいいのか? どうでしょう? ―― 金額をどこまで抑えられるかは事務局の努力次第です。とはいえ、30万円が15万円になることはありえないと思います。そうなると二進も三進もいかないですから、やはりみなさんで決めていくしかないです。ここまできてやめることはできないですよ。 ―― 見積書の説明を再度しますと、これは皆さんと話し合って最小限に抑えた金額です。しかし、細かく見れば削れる余地はあります。大幅に数字を落とすには、やはり件数を減らすしかないです。 ―― この会の存在をアピールしなければならないですから…。将来的にはどうなるのかはわかりませんが、自治体も動き、我々も動いてしまったのですから、展開していくしかないでしょう。 ―― 費用の件は私に一任させてもらってよろしいですか? 件数は減らせないと思うんです。3,300の自治体に一部事務組合を加えて4,000部。
指定袋の浸食率? ―― 3,300ある自治体のうちどれくらいが指定袋なんですかね。 ―― 量からすると3割ぐらいですか? なんといっても東京都がありますからね。 ―― 製造や販売で参入できないところがありますね。 ―― 増えてますよ。 ―― 分析したらどうですか? ―― 傾向はあります。小さい自治体ほど指定化がすすみ、大都市は比較的送れている。都市の規模の問題はひとつの特徴だと思います。 ―― 中堅クラスをおさえられれば…状況をつかめればいいんですがね。 ―― 一般のごみ袋はどれくらい減ったんでしょうね? ―― 20%ぐらいでしょうか? 印刷もの、東京都炭カルも含めて。 ―― 運動を効率的にしようというのであれば、小さい自治体は無視してもいいと思います。 ―― ただ、あれは伝染病みたいなものですから。 ―― 売り込む側にも問題があるんですよ。
パンフ内容の最終チェック ―― 最終チェックだけは先にやっておきたいと思います。8月に一度チェックしたので一応問題はないと思いますが。皆さんも目は通していただいていると思います。中身のオーケーをいただかないと先に進まないんで、いつでもスタートできるように。内容の大幅な変更はないです。指定袋に対しての我々の提案という落としどころは、ごみ袋の理想とはまた別です。 ―― この資料で指定袋は減るんですか? ―― 減りはしないでしょう。あくまでも進行を止めるのが目的です。 ―― ごみ減量のためのこれといった代案がなくて、パンチ力がちょっと足りない気もしますが。 ―― 当面の最大効果を狙うのが目的で、これ1冊がすべてではありません。将来的には「ごみ袋を考える会」として「ごみ減量」を考えてもいいと思います。 ―― 文章のチェックは終わっています。福岡市には持って行きました。考えてみれば横浜市、東京都の時は何もなかったんですよね。とりあえずスタートしたいので、皆さんオーケーということで了承してください。あとは予算だけ解決したらすぐにゴーします。
ふたたび費用の問題に戻る ―― それでは費用の件は次回までに一任させてもらいます。案をつくっておきます。 ―― 「一口いくら」制度はどうでしょう? 大勢の人の賛同がないとよい方向に進まないと思いますよ。協賛してくれる企業はあると思うんです。 ―― POF組合の言い分も聞いてみたほうがいいと思います。進め方や指定袋について。大きな波をはねかえすためには我々も大きな力を蓄えなければならなりません。 ―― 具体的な話に戻りますが、「一口いくら」の他に何か意見はありますか? ―― もう後には引けないわけでしょう? ―― パンフレットが完成した時点で趣旨が固まると思います。一番わかりやすい資料だと思うんです。 ―― 趣旨に関してはみなさん差はないと思いますが、具体的なことになると各社立場が違ってきますので。 ―― 個人的には均等割りがいいと思います。 ―― また、遅れるね。
福岡市への陳情を予定 ―― 福岡市の件はどうしましょうか? ―― 今月中に数名で連れだって陳情てこようと思ってます。陳情書の文案は配布した文書のようにしたいと考えています。また議員全員にこのパンフレットを送ろうとも考えています。
他社への呼びかけ ―― これから他社への呼びかけをしてもいいのですか? ―― 趣旨に賛同していただければ多い方がいいです。
次回会合日程 ―― では、次回会合の日程ですが、10月9日の水曜日はいかがでしょうか? 時間は午後3時からということで。
会費の請求書発行へ ―― 会費ですが、4月9月の半期ごとなので次回請求させていただきます。 以上
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